麻酔と無麻酔どっちがいいの?
2013.9.5 | 健康
愛犬の歯石除去を考えられている飼い主さんの中には 麻酔か無麻酔かで悩まれている方も多いと思います。
多くの動物病院で全身麻酔をかけて歯石除去をしている理由は、
麻酔をかけることで歯の隅々までしっかり処置ができること、
わんちゃんが寝ている間に一度にすべて処置できること等があげられます。
一方、無麻酔での施術は、わんちゃんの歯石の量や施術中に激しく暴れてしまう場合など
一度にすべての歯石を除去することができない場合もあります。
「歯石をきれいに除去する」という点だけに絞って考えれば
麻酔をかけて処置をした方がよいといえます。
わんこの歯医者さんは、無麻酔での歯石除去が専門のクリニックですが 獣医師がお話を伺った上で、
例えば去勢・避妊手術やその他の手術の予定があるわんちゃんの場合は それらの手術の時に一緒に
麻酔下で歯石除去をすることをお勧めしております。
しかしながら、愛犬が高齢であったり、内臓疾患を抱えていたり
または歯石除去の為だけに全身麻酔をかけることを躊躇してしまう飼い主さんも多いことでしょう。
当院ではこのことを踏まえた上で、飼い主さんやわんちゃんのご事情や心身の状態を総合的にみて処置をしています。
麻酔と無麻酔どちらがいいか、というのは
わんちゃんの健康状況、歯の状態、性格によって異なります。
それぞれにメリット、デメリットがあるということを理解した上で 愛犬にあった方法を選ぶことが重要ですが、
ご自身での判断が難しい場合は かかりつけの病院の先生や当院までご相談ください。
また麻酔、無麻酔に関わらず、歯石とりを行った後の
「新しい歯垢や歯石をつけない為のご自宅でのケア」が一番大切だと考えています。
全身麻酔はもちろんのこと、無麻酔であってもわんちゃんの心身的な負担になることを しっかりと理解した上で、
「今回がこの子にとって最後の歯石とりにする!」という想いを強く持っていただき
毎日の歯のケアを愛犬と飼い主さんの1日のライフスタイルの中に組み込んでいただくことが望ましいです。
わんこの歯医者さんでは、飼い主さんにも施術中に立ち会っていただき、
出来る限りわんちゃんの心身にストレスがかからず、
今後のご自宅でのケアに繋げていける形で歯石除去をしております。
わんちゃんの性格や歯の状態、飼い主様との関係などを踏まえた上で、
そのわんちゃんにとって一番望ましい方法を一緒に考えていきたいと思っております。
ご自宅でのケアの方法や無麻酔での歯石とりについてご質問などありましたら
どうぞご遠慮なくお電話メールにてお気軽にお問い合わせください。